***Miracle Girl vol.27 〜F4×つくし〜***


同情じゃなくって。

あたしは、F4が好きだから。

花沢類が好きだから。

だから、あたしの気持ちを正直に伝えようと思った。

「あたし、やってみるよ」

「牧野・・・・・」

「どこまでできるかわからない。類には、すごく迷惑をかけるかもしれない」

「迷惑だなんて、思わないよ俺は」

「それでも、うまくいかなくなる時もあるかもしれない。でも、あたしは―――」

まっすぐに、類を見つめた。

「類が好き。類のそばにいたい」

「牧野。じゃあ」

「あたしと・・・・・結婚して?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ついにか」

と、美作さんが溜め息をつく。

「想像はしてたけどな」

西門さんが苦笑して、あたしの頭をポンとなでる。

「お前が決めたんなら、反対はしねえよ」

道明寺があたしをまっすぐに見つめて言った。

「ありがとう。あたしね・・・・・F4が大好きだよ」

その言葉に、3人は顔を見合せて笑った。

「「「知ってる」」」

きれいに声が重なり、思わず吹き出す。

「―――ずっと、仲間だと思ってる。恋愛感情とか、そんなのよりもずっと重い―――大切な人たちなの。だからもし離れることがあっても・・・・・その思いだけは変わらないから」

涙が、知らずに溢れてくる。

その涙を、類の指が優しく掬った。

「わかってるよ」

美作さんの、優しい笑顔。

「俺らもずっとお前が好きだから」

そう言って西門さんが不敵に笑う。

「お前から離れるなんて、ありえねえから覚悟しとけ」

相変わらず強気な道明寺。

やっぱり、F4は最強だ。

こんなにも真っ直ぐにあたしの心に入り込んでくる。

こんな風に人を愛せるのは、きっとこの人たちじゃなきゃ、ありえなかった・・・・・

あたしは涙をぬぐって、4人に笑顔を向けた。

「ありがとう。4人とも―――愛してるよ!」



                       fin.





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