同情じゃなくって。
あたしは、F4が好きだから。
花沢類が好きだから。
だから、あたしの気持ちを正直に伝えようと思った。
「あたし、やってみるよ」
「牧野・・・・・」
「どこまでできるかわからない。類には、すごく迷惑をかけるかもしれない」
「迷惑だなんて、思わないよ俺は」
「それでも、うまくいかなくなる時もあるかもしれない。でも、あたしは―――」
まっすぐに、類を見つめた。
「類が好き。類のそばにいたい」
「牧野。じゃあ」
「あたしと・・・・・結婚して?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ついにか」
と、美作さんが溜め息をつく。
「想像はしてたけどな」
西門さんが苦笑して、あたしの頭をポンとなでる。
「お前が決めたんなら、反対はしねえよ」
道明寺があたしをまっすぐに見つめて言った。
「ありがとう。あたしね・・・・・F4が大好きだよ」
その言葉に、3人は顔を見合せて笑った。
「「「知ってる」」」
きれいに声が重なり、思わず吹き出す。
「―――ずっと、仲間だと思ってる。恋愛感情とか、そんなのよりもずっと重い―――大切な人たちなの。だからもし離れることがあっても・・・・・その思いだけは変わらないから」
涙が、知らずに溢れてくる。
その涙を、類の指が優しく掬った。
「わかってるよ」
美作さんの、優しい笑顔。
「俺らもずっとお前が好きだから」
そう言って西門さんが不敵に笑う。
「お前から離れるなんて、ありえねえから覚悟しとけ」
相変わらず強気な道明寺。
やっぱり、F4は最強だ。
こんなにも真っ直ぐにあたしの心に入り込んでくる。
こんな風に人を愛せるのは、きっとこの人たちじゃなきゃ、ありえなかった・・・・・
あたしは涙をぬぐって、4人に笑顔を向けた。
「ありがとう。4人とも―――愛してるよ!」
fin.
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