***恋心 54 〜つかつく〜***



  「―――なんか、変な感じ」

あたしの言葉に、道明寺が眉をひそめた。

「ああ?何が」

「あんたが傍にいるのが」

「どういう意味だよ」

「だって、今までずっと離れてたから―――画面越しに見るのに慣れちゃった感じ?」

「―――これからはずっとそばにいられるだろ」

「そうかなあ。またすぐどっか行っちゃうんじゃないの」

「おい」

「でも別に、それでもいいけど」

「はあ?」

「どんなに遠く離れてても―――自信、あるから」

そう言ってあたしは微笑んだ。

「あんたのこと、ずっと思ってるっていう」

あたしの言葉に。

道明寺は頬を染め。

それから嬉しそうに微笑んだ・・・・・。







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