久しぶりの休日を、道明寺の部屋でDVDを見て過ごしていた。
こんな風にゆっくりできるのは何ヶ月振りだろう。
どこかに出かけようかとも思ったけれど。
たまには部屋で過ごすというのも悪くない。
そう思っていたら。
ソファーで並んで座っていたあいつから、静かな寝息が聞こえてきた。
見上げてみれば、微かに体を揺らしながら、道明寺がまどろんでいた。
―――疲れてるんだよね―――
それでも、休みの日となれば必ず会いに来てくれる。
「俺が会いたいんだよ」
そう言ってくれるのが嬉しくて。
でも、素直になれなくて。
いつも憎まれ口ばかり言ってるあたし。
でも今日は―――
あたしはそっと、道明寺の体を引き寄せ、その頭を自分の膝に乗せた。
身じろぎして、それでもあたしの膝の上で気持ちよさそうに寝始める。
長い睫毛。
その強いくせ毛をそっとなでる。
宝物みたいに、大事にしたい気持ちがわきあがる。
―――ずっと、そばにいて―――
「―――大好きだよ・・・・・」
普段は口にできない言葉をそっと囁いて。
微かに笑みを浮かべたような道明寺の額に、キスを落とした―――。
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