こんなに人を好きになれることはきっとない。
牧野が好きで好きで。
その想いは隠しようもなくて。
だけどずっと叶わないと思ってたから。
だから、今が幸せで。
絶対に離したくないって思うんだ。
「牧野」
「ん?」
「好きだよ」
その言葉に、嬉しそうに微笑む牧野。
「あたしも」
そっとキスをする。
何度も何度も、繰り返し。
上気した頬と、潤んだ瞳が愛しくて。
もっと離せなくなる。
「―――愛してる」
「―――あたしも」
今この時が、ずっと続けばいい。
そう願わずにいられない。
「類、大好き」
その笑顔を、ずっと俺一人のものに―――
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